未経験で役にたつ資格は?

資格が気になる

なにかと、資格の種類が多いこの業界ですが、未経験者が新たに資格を取得するのであれば、時間や費用とのバランスを考える必要があります。

私は「資格を取ればプログラマーになれるのか?」で、時間のかかる資格を取得するよりも、とにかくこの業界に足を踏み入れ経験を積むべきと書きました。

しかし、やはり丸腰で面接に挑むのはやはり不安、面接の際、うまくアピールできる自信が無い等、そのように考える方も多いかと思います。

確かに、資格を持っていることにより、なんらかの心の支えになることは間違いありませんし、面接の際、(ある程度の)自信をもって望むことができるかと思います。

もし、どうしても自信が持てず、行動に移せないのであれば、早急に資格をとって、行動出来る自分になりましょう。その為であれば、資格は有効かもしれません。

それでは、もし取得するとなれば、どんな資格を選ぶべきでしょうか。まず現場で未経験者が必要になる状況を想像してみましょう。

未経験者が潜り込みやすいシチュエーションとは?

急なプロジェクトや問題がある場合、歪みが生じやすい

仮にプログラマーを必要としている場合、わざわざ育成に時間のかかる未経験者を採用することはないでしょう。私なら、技術系の派遣会社にお願いして、経験のある人を短期間でも来てもらう形にすると思います。

そうではなくて、プロジェクトが大幅に遅れている場合や大型案件の発生でとにかく早急に人が必要だ、そういった場合を考えてみましょう。

このような場合、必要とされるスキルがプログラマー以外に広がっている可能性があります。具体的にはテスターや、プロジェクトリーダの補佐(主に雑用)をするような人間です。大きなプロジェクトの場合、こういった要員も必要となる場合が多々あります。

また、どちらにも共通することとして、予算が足りていないという状況も予想されます。

高スキルの人間を確保することは、社内・社外問わず、お金がかかります。しかし、どうしても人が必要。そんな状況の時、スキル度外視で人を集めてしまうという、歪みが生じやすいです。

この場合、非常に未経験者でも潜り込みやすい状況が生まれます。

具体的に必要とされるスキルは?

この場合に必要とされるスキルはなんでしょうか。それは、Excel、Wordの能力、イコール文書の作成能力です。

テストの仕事であれば、テストした後の結果をまとめて何らかの文書報告する作業が必ず発生します。やりっ放しで済むことはありません。プロジェクトリーダの補佐であれば、なおさらです。Excel、Word、PowerPointに囲まれて過ごすことになるでしょう。

プログラマーだとPCに関連することなら、なんでも出来るようなイメージがあるかもしれませんが、現実には決してそんなことはありません。Excel、Wordが苦手(単に嫌い)という人間は意外と多く、とてつもなくひどい体裁の文書や資料がざらにあります。

そんな中、他人より早く文書を作成できたり、見栄えのする資料を作成できるスキルは確実に需要があり、事前に勉強しておくことで、面接時のアピールのみならず、実際の作業にも生きてきます。

無駄になることは無い

当然、プログラマーとしての業務が本格化してからもそのスキルが無駄になることはありません。なぜなら、プログラマーもコードを書くことだけで済む仕事ではないからです。
(具体的には「文系でも大丈夫か?」で説明しています)

一般的には、コード以外にその構造を示す設計書や仕様書、当然テストも行いますからテスト項目表など、諸々の文書資料をExcel、Wordで作成する必要が生じるからです。

それを他人より、早く、キレイに作成出来るのであれば、本来重要であるはずの設計やテストに時間をさくことができ、大きなアドバンテージとなることは間違いないです。

よって、未経験者であれば、Excel、wordの資格であるMOS(Microsoft office specialist)をまずは取得してみるのは、いかがでしょうか。

仮に、IT業界を目指すことをやめたとしても、履歴書に記載しておけば、PCをある程度使えることの証明になり、無駄にはならないと思います。

本当に必要なことは?

プログラマーを志望しているのに、ExcelやWordのスキルが必要だと言い出して、少し意外だったかもしれません。

上記で説明したことは、とにかく業界に潜り込むことを重視しています。本当に重要なことは、少しでも早く実務経験を積み、スキルを身につけるということだからです

学生という立場であれば、時間を掛けて資格に取り組むという事もアリかと思います。しかし、最近では、学生でもアルバイトとしてIT企業で働き、そのまま就職というパターンも多くあります。

そんな状況ですから、受かるかどうかも判らない・就職が保証されている訳ではない資格に時間を費やす事をせず、未経験でも働き始めて自発的にコードを書き始めた方が、ずっと有意義だと思います。

潜り込んでからが、本当の勝負

せっかく潜り込めても、スキルアップを心がけないと、いつまでたっても、プログラマーになるというチャンスに巡り会えません。他人が次はプログラマーでもやってみるかい?と引っぱり上げてくれることなど、ほとんどありません。

ですから、スキルを磨きならがら、虎視眈々と自分の納得の行くポジションや、求人を探し続けることが必要です。そして希望する求人に巡り会ったとき、その時には、既にあなたは業界未経験者ではありませんから、働く前よりずっと、希望する求人に応募する勇気が湧いてくると思います。

こちらも、参考にご覧ください。
>>あなたが全くのプログラマー未経験の場合
>>プログラミングの学び方

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