IT系派遣会社について正しく知る
未経験者でも、プログラマーになれる可能性が高い方法は無いでしょうか?
一つの方法としてあげれれるものは、技術系の派遣会社を利用すると言う方法です。
派遣と言う言葉を聴くと、抵抗がある方もいらっしゃるかも知れませんが、未経験でIT業界に就職しようと言うのも、かなりのチャレンジです。
IT業界での就職に関しては、業務経験=スキルと考えられることが多く、いくら勉強して資格を取得しても、就転職の際、プログラマー経験1〜2年の無資格者の方が重視される傾向があります。
まず派遣等で働き、業務経験を積み、ステップアップすることが何よりの近道であると思います。
新卒なら迷わず挑戦を
尚、ここで、対象とするのは、理系の大学や関連する専門学校出身の方では無く、文系の大学出身者、またはそれ以外の方の場合として考えてみます。
新卒者であれば、そのカードを存分に生かし、文系・理系問わず、臆することなく色々な企業にエントリーして挑戦して見ることが何よりだと思います。
はじめに、技術系の派遣会社という表現を使いました。これは通常の派遣会社と何か違うのでしょうか?
まずは、大まかにでも、派遣会社の仕組みを知る必要があります。派遣会社について正しい知識をもっていれば、自分のスキルアップのために存分に活用できる存在になると思います。
派遣会社を活用するために知っておきたいこと
大きく分けると2種類の形態がある
派遣の形には大きく分けて、一般派遣と特定派遣と言う2つの種類があります。
一般派遣と言うのは、多くの方がイメージされる通りの派遣社員で、働く(雇用される)期間が決まっており、その間、時給いくらで働く形です。職種も様々です。
特定派遣と言うのは、派遣会社に正社員として所属し、企業へ派遣されそこで作業に従事する形態を指します。
仮に派遣先での就業が終わっても。派遣会社との雇用関係は継続されます。(大体のイメージです。詳しくは割愛します…)。
プログラマーは特定派遣が多い
プログラマー等のIT技術者は後者の特定派遣で派遣会社に所属する事が多く、派遣会社に登録と言っても、こちらのパターンを狙う格好になります。
当然正社員ですから、派遣されていないとき(待機中)も、賃金が発生します。待機中には勉強等できますので、お金を貰いながらにして、勉強するなんてことも可能です。
ですから、名前は似ていても、一般的な派遣社員、期間工といったイメージとはことなり、全く安定度が違う雇用関係になります。
特定派遣を狙い業界に潜り込む
未経験者にとって大きなメリットがある
この特定派遣を使って業界に潜り込む方法の利点はなんでしょうか?それは、ここで紹介する通り、業界未経験者でも雇用される可能性が高いことです。
IT系企業の多くは、常時、プロジェクトを遂行可能な人員を社員として確保している訳ではありません。
何らかのプロジェクトが発生した段階(営業マンが仕事を取って来た段階など)、で利益が出る範囲で人を集めだします。
その時、わざわざ自社で求人していては、プロジェクトが終わってしまいますから、派遣会社に話がゆく訳です。
例えるならば、XX不動産がマンションを建てたと言っても、大工さんや工事の方はXX不動産の社員では無いのと一緒で、中小の色々な建築会社が集まって建物を完成させるのと同じです。
プロジェクトの規模が大きければ、隙間が生まれる
また、プロジェクトが大規模であれば、あるほど、プログラミング以外の仕事も増えてきます。
小、中規模のプロジェクトであれば、プログラマーが設計からテストまですべての工程を担当することが多いですが、大きなプロジェクトの場合、テスト工程だけでも相当な規模になります。
そこをわざわざプログラマーを雇っていてはお金が掛かりすぎます。
ですから、単金を安くする為、テスト要員として人を集めることもあり、その場合、単金が安い=スキルが無いと考え、業界未経験やスキルが低い新卒者などが対象になってきます。
プロジェクトの状況により敷居が下がる場合もある
プロジェクトによっては、スキルはともかくとにかく人を!という、強引な話も少なくありません。
このようなタイミングがあれば、ここぞとばかりに派遣会社側は、未経験者を送り込むことが多いです。
ですから、VBAしかやったことが無いのにC言語の仕事をすることになったり、C言語を読めない人間がCプログラマーの中に混じっていると言う恐ろしい出来事がおきます。
大切なのは一歩踏み出し経験を積むこと
「派遣会社側は経験者と一緒だから、教育する」云々言って人を送り込みます。
その後の状況はその人次第ですが、確実に業務経験を積むことが出来、半年でもそこにしがみついて頑張れば、「未経験者」では無くなるわけです。
厳しい状況を恐れていては、何も得られません。まずは、履歴書や職務経歴書に書ける業務経験を1つでも手に入れることが先決です。
当然、最初から正社員としてプログラマーを目指す事が第一でしょう。しかし、求人は水物で、ちょうど良いタイミングに理想の職場が見つかることは稀です。
結局、それにこだわり過ぎて、月日だけ無駄に過ぎてゆく…それだけは避けましょう。
ある程度のスキルを身に付けたら転職を考える
なんとか潜り込むことができたら、まずは仕事を覚え、スキルアップに努めましょう。
その内、少しづつ周りが見えてくるようになります。そして、半年程度、経験を積んだら、自分の立ち位置を確認し、待遇が悪ければ、ほかの会社に移ることを考え行動を開始しましょう。
その人の頑張り次第で、ほかの会社から声がかかることもあるかもしれません。状況によって変わりますが、プランの一例としては以下があげられると思います。
- 運よくプログラマー経験をつめたなら…正社員として働ける自社開発を行っている会社やプロジェクトを請け負う形で仕事をしている会社を探す
- テスターや保守等の仕事であれば…ステップアップの為、プログラマーとして派遣してくれる派遣会社もしくは、未経験OKのプログラマー募集に応募する
- 仕事内容には満足しているのであれば…給料の交渉ができないか、情報を集める
他にも考えられることはあるかと思いますが、自分の目標に向かって、積極的に行動しましょう。その場合、既にIT業界での経験がありますから、以前のあなたより数倍採用される確率が上がっているはずです。
そうです。派遣会社をうまく使って、道を切り開いていくのです。
行動しなければ、何も変わらない
以下のページでも記載しましたが、転職サイトに登録したり、派遣会社に登録したり行動を起こすことで、道が開けます。私も最終的には派遣社員として、この業界のキャリアをスタートしました。
(プログラマーになりたいが動けない人へ)
まずは、多くの仕事が集まる大手の技術系派遣会社に登録し、面談を受け、自分の市場価値、何が不足しているかを確認し次に活かす材料を得る。それだけでも登録する価値はあると私は考えています。
勇気をもって踏み出しましょう。詳細はこちらです。
「リクルートITスタッフィング」