WEBプログラマーと未経験について

サーバーとネットワークのイメージ

最近、様々なWEBサービスが巷に溢れています。それがキッカケとなり、システム構築に興味を持つ方がかなり増えた印象があります。

ですから、未経験でプログラマーになりたいと考えている人の多くが、従来の業務システムや、ハードウェア制御のプログラマーではなく、WEBプログラマーになる事を目指しているのではないでしょうか。

そこで、未経験でWEBプログラマーになる事について考えてみます。

尚、この記事は2008年に書いたものですが、当時と状況が大幅に変わっているので、現状に合わせて書き直しています。それでは、どうぞご覧ください。

目次
WEBプログラマーについて知る
未経験者が目指すには
もし、WEBプログラマーになれたら

WEBプログラマーについて知る

極端に言うと、WEBブラウザを通してある目的を提供して行く仕組みが、WEBアプリケーションで、それを作るのがWEBプログラマーとなります。

小さな例では、WEB上での予約システムやショッピングサイトもそうでしょう。大きな例では、Googleのスプレッドシート、今、流行っているソーシャルゲームも当てはまると思います。

プログラミングの対象は何か?

WEBサービスは、WEBブラウザ等(利用者)からの要求に応じて、サーバ側でデータベースから情報を取得し、それを加工、その情報をWEBブラウザを通して利用者に返すと言う形になっています。

この流れを大きく分けると、サーバ側とクライアント側の2つに別れます。

サーバ側は、JAVAやPHPを使って構築されていることが多く、それらでデータベースを操作し、データを返す部分。

クライアント側は、WEBブラウザであれ、専用アプリであれ、殆どがHTTPで通信し、必要に応じて最後に、JavaScriptで何かするという部分を担います。

必要となる知識は広い

よって、WEBプログラマーに必要な要素は、データベースの扱い、および、WEBアプリケーションを構成するプログラミング言語(スクリプト言語)となります。

突き詰めて行けば、大量のアクセスや処理に備えた負荷分散の知識や各種セキュリティ、WEBサーバの設定等も必要になって来るでしょう。知識としては広範囲に渡ります。

この辺りは携わるプロジェクトによって、分業されている場合もあるでしょうから、必要に応じて、吸収していく形になるかと思います。

未経験者が目指すには

プログラマーの求人を見ると、現状では、WEBプログラマーの募集が多い状況です。かつ、未経験でもOKという求人も少なくありません。

よって、未経験者がプログラマーと言う職種に就くのであれば、最も可能性が高い選択になるのではと考えています。

しかし全く何も知らないレベルではさすがに難しいでしょう。最低限、以下の事柄を経験しておけば、面接時プラスになるかと思います。

  • Linuxのインストール経験
  • WEBサーバ(Apache)のインストール経験
  • データベースのインストール経験
  • Perl、PHP等の実行環境のインストール経験
  • ブログツールやその他WEBアプリのインストール経験
  • VMware等仮想環境についての理解と使用経験

上記、WEBサーバやPHP等のインストールについて、ソースコードをダウンロードしmakeして構築可能ですと、面接時に言えれば、未経験と言えども門前払いにはならないのではと、考えています。

未経験者にとってよい時代

上記について難しい・全くわからないと感じたかもしれませんが、心配は無用です。

要は、必要な環境を整えたことがあるか、ということです。これは、初めてやると非常に時間が掛かる一方、慣れればなんのことは無い、という内容です。

そして、今はVPSのサービスを契約することで、月々1000円弱でこの環境を手に入れることができます。1万円位の中古ノートPCを購入し、それにLinuxを入れ、自宅サーバでも良いかもしれません。

いずれにせよ、安価に環境を手に入れ、練習することができます。実際にやってみることが大切です。

知識は広範囲に渡ると言いましたが、それを段階的に自分で体験出来るところが、WEB技術の素晴らしい所です。制御系のプログラミングでは、こうは行きません。

一昔前とは大きく違い、情報も多く、環境も手にしやすいという、非常に敷居が低い状態になっています。

準備が出来たら

上記については、WEB上にいくらでも情報があり、自分で試行錯誤できます。それに慣れたら、TwitterのBotなど、何か作ってみましょう。それが面接時、ネタの1つになるはずです。

これだけの準備を整え、未経験者OKの求人に幾つか応募すれば、どこかしら引っかかる会社があるのでは?と私は思います(保証はできませんが…)。

というのも、WEBプログラミングは、基本的にテキストデータの処理です。よって、1度処理の流れ(プログラミングする上での流れ、考え方)を覚えてしまえば、応用が利きやすい分野です。

その為、未経験者でも早い段階で仕事を覚え、戦力とすることが出来る為、未経験での求人も比較的多いのではと、私は考えています。

もし、WEBプログラマーになれたら

冒頭で2008年に記事を書き、古くなったので書き直したとお伝えしました。

当時の内容は、WEBプログラマーだけの経験だと十分ではないので、他の経験も積んでおいたほうが無難だよ、という話を書いていました。

自分で書いておいて何ですが…今は違うなと感じています(ごめんなさい)。

今は…

上記の文章を書いた時は、まだ制御系や組み込み系システムの仕事の方が多く忙しい時代でした。時代の流れとして、WEB系の方へ流れていく雰囲気は感じ取れましたが、仕事自体の規模や量が逆転してしまうとは、考えていませんでした。

加えて、WEB系のスキルはプログラマーとしての土台になりえないと勝手な思い込みがありました。これは本当に間違いでした。

時代の流れで、私の仕事内容も様変わりし、自分でもWEB系の仕事やスマホアプリの仕事をこなしていく中で、考えも変わって行きました。

大切なことは土台を作ること

私の周りでは、今現在(2013年現在)、WEB系の仕事が最も勢いのある(仕事の多い)状態で、制御系の仕事は下火になる一方です。そのため仕事で扱う内容も大きく変わりました。

けれども、なんとかやって行けているのは、制御系プログラミングの知識があるということでは無く、自分の自信につながる土台をしっかりと身につけることが出来たからであると考えています。

結局、しっかりと土台ができれば、プログラマーだけにとどまらず、どんな仕事でも、やり切ることが出来るからです。

それは、人によっては、営業のスキルかもしれませんし、このサイトを見ていただいている方の多くが目指しているプログラミングのスキルかもしれません。

ですから、仕事が豊富な(忙しい)業界へ飛び込み、その中で何か1つ最後までやり切り、自分の自信につながるスキルを身に付けることが人生を送るためには良いことであると感じています。

未経験からプログラマーを目指すことをお考えであれば、こちらもご覧ください。
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