プログラマーの残業代について

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「プログラマー=残業」というイメージが強いですが、実際、残業は多い職種だと思います。

私は、残業代の支給に関して、全て支給される会社と、支給されない会社の両方で働いた経験があります。

その具体的な内容と、残業代の支給が及ぼした影響について、お伝えしたいと思います。

支給されるかは会社によって様々

最初の会社は残業代が支給された

私が初めてこの業界に入ったときは、派遣社員としてでした。

給与の条件は、時給いくらの形ではなく固定の月給で、別途、平日の残業代は全て支給、土日祝に出勤した場合は、全て残業時間と換算され、当然、22時以降の残業に対しては深夜割増が付く形になっていました。

しかし、 その後、他社で働く人間の待遇を見聞きするようになって、同じような派遣会社でも、待遇の差があることを知りました。

例えば、基本給にみなし残業代が含まれており、月XX時間までの残業代は支給されないとか、そもそも給与体系が時給制であったりと、同じ仕事内容にも関わらず、所属する会社によって、さまざまでした。

ですから、ひぃひぃ言いながら夜中まで残業しても、所属する会社によって貰える残業代が全く違った訳です。

次の会社は残業代がほとんど支給されない仕組みだった

ある程度経験を積んだ後、私は派遣会社から、独立系の開発会社へ転職をしました。

転職先の会社は、俗にいう、「裁量労働制」をとっており、何時間残業を行なっても、残業代は支給されない仕組みになっていました。
(ただし、22時以降の残業に対しては、割増分の金額のみ別途支給される仕組み)

この時は、基本給はそれなりにアップすること、さらなるスキルアップを目指して環境を変えたいと思っていたこと、この2点の考えがあったたため、残業代については、目をつぶることにして転職した経緯があります。あと、それほど残業は多くないと聞いたことも背中を押された一因としてありました。
(転職先でも、同じように残業した場合、年収で考えると、下がることは確実でした)

しかし、実際は(よくある話ですが)採用面接時の話より、実際は残業時間が多くて、前の職場であれば、給料XX万は行ったなぁ〜などと考えてしまうことが多かったです。やはり働いても給料に反映されてこないのは、がっかりするものです。

残業代が支給されるということはモチベーションの維持につながる

残業代が貰える環境なれると辛いかもしれない

このように私は、残業代が当たり前のように支給される環境と、ほとんど支給されない環境の両方を体験しました。

営業マンから転職して、この業界に入ったときは、「残業代が出るなんて、なんて素晴らしい業界だ!」と感じたものでした。

その後、更なる高みを目指して転職するわけですが、私の場合、ずっと当たり前のように残業代が支払われる環境で働いていたため、それが仇となり、「裁量労働制」に馴染む(諦める?)までにかなりの時間を要しました。

「やりたい仕事」だけでは乗り切れない?

今思うと、未経験でも頑張れたのは、プログラマーになりたいという気持ち以上に、ある程度の収入が確保できていたことも大きな要因だったかもしれません。

スキルを身に付けつけプログラマーとして働きたいと思いIT業界にを目指す方が多いと思いますが、それ以上に、やはり収入面でもある程度メリットがないとこの残業の多い世界では、モチベーションを保つことが難しいかもしれません。

当たり前ですが、働いた分はしっかりと欲しい思うのが人情です。

初めから意識しておくことが大切

また、未経験からIT業界へ転職する場合、どうしてもスキルが低く基本給も低くなりがちです。そのため、必要以上に給料が安くなってしまうという恐れもあります。これを補うために、残業代の扱いについてはじめから意識しておくことが大切です。

結局、法律はあるといっても、残業代の扱いは所属する会社次第でまちまちです。

ですから、残業代の支給にこだわり、いくつかの派遣会社に登録したり、複数の会社で面接を受ける等、できるだけ待遇の良い会社を探すということも、後々のモチベーション維持には大切なことだと思います。

補足:裁量労働制が悪いという話ではありません

蛇足ですが、「裁量労働制」が悪いというわけでありません。残業代が支給されないということは、仕事を早く片付けて帰ろうという気持ちにつながります。

逆に、家に帰らないという選択をし、全ての時間を、仕事とスキルアップに傾けるという選択も会社は受け止めてくれます。

ですから、こうした意味では自分のやり方で仕事をできる仕組みだと思います。(少なくとも、私がいた環境では皆このような考えでした)


こちらも、参考にご覧ください。
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