IT業界、特にプログラマーは本当に3Kなのか?

辛いイメージ

結局、以下のような話しだと考えています。

IT業界で得られるメリットと、世間がいう残業や低い賃金のことを秤にかけた時、その人がどう思うか

私の周りを見ていると、IT業界以外から転職して来た人ほど、この業界は楽であると感じているようです。



私も非常に楽な業界だと感じています。3Kだとは全く思いません。

そう感じるのは、元々、私は外回りの営業マンだったからかもしれません。ふと、昔を思い出すことがありますが、あの頃のように営業マンとして客先を回る日々には、もう戻れません。それくらい楽しいです。

でも、ツラいと思う人もいるのは確か

一方、新卒や社会人経験が乏しい状態で、この業界に入ってきた人たちは、辛く感じることが多いようです。

その理由は、この業界が未成熟だからだと私は考えています。そのせいで、いろいろ歯止めが効かない部分があり、悪い面だけが際立って見えてしまっているのでしょう。

社会人経験の薄い人間が辛い思いをし、すぐ辞めてしまったり、病気になってしまうのは、この業界が未成熟で、組織的な受け皿があまり無いから起きてしまう悲しい出来事だと思います。

その辛く感じる・悪い面の筆頭が「長時間労働」でしょう。

なぜ、長時間労働になってしまうのか?

属人性の問題とは?

少し踏み込んで話すと、この業界は非常に属人性が高い業界です。この属人性というのは簡単に言うと「Aさんしかこの仕事はできない」という状態のことをいいます。

逆に属人性が低いというのは、シフト勤務ができるような、複数の人間で誰がやっても同じような結果を得られる仕事です。
(ちょっと大雑把過ぎるので、補足しますが、属人性が低いからといってショボい仕事だというわけでは決してありませんよ)

この属人性についての考え方は色々あって、どちらが良いとは決め付けることは出来ません。

ただ、一般的には、熟成した業界の場合、マニュアル化や教育制度が進んでいて、専門的な仕事でも属人性を廃する努力がなされていることが多いです(例えば医療関係とかでしょうか)。

IT業界はどうか?

一方、IT業界はこの属人性が非常に高いと感じています。それは、スキルの問題であったり、(特に)プロジェクトの納期の問題であったり、様々な要因で「Aさんがいないと無理!」という状況が発生してしまいます。

この替えが効かないとう状況は、普通の会社であれば、ある程度、組織的に回避する努力がされているのですが、IT業界に関しては、それが全くないことが多いです。

私がIT業界が未成熟だと感じるのはこのためです。結果として、その人に仕事が集まってしまう状況になります。

ところが!

その為、特定の人に仕事が集まり、長時間労働を引き起こすキッカケになります。ただ、ここがこの業界の特殊なところで、頑張ればなんとかなってしまうことが多いのです。

スキルが高い人はドンドン仕事をこなします。自分の時間と引き換えで…。同時に、それを新人にも求めてしまう傾向があります。頑張って何とかしろと言う具合にです。

そして、不満が溜まっていく…でも、大きな喜びもある

悪いイメージが蓄積する理由は…

仕事のできない人は(やることが無いから)干されて、早く帰る(帰らされる)ようになります。なんとなく、想像がつくかもしれませんが、この状態が続いていくと、徐々にやっている方はアホらしくなって来るのです。普通は、仕事ができる人が早帰りですよね。

そして、仕事ができる人は影響力がありますから、徐々に不満が溜まっていき、ある時、声高らかに叫ぶわけです「この業界は腐ってる!」と。

同じように、スキルが付くまで耐えられない人は、「辛いです…」と、辞めてしまいます。その声が積み重なって、業界のイメージに繋がっているのではないでしょうか。

乗り越えたその先には

でもなんで皆我慢して、辞めないのか、続く人がいるのか…?

それはやっぱり頼りにされるからなんです。

仕事を続けてゆくと、「お前がやらなきゃ誰がやる」という状況になることがあります。色々なプレッシャーに押し潰されそうになりながら、それを乗りこた時の感覚は、なんとも言えない快感があります。

自分しかできない状況って技術者冥利に尽きませんか?だから辛くても楽しいんですよね。

この感覚は味わってみないと分からないモノかもしれませんが、この考え方が理解できる人は、IT業界が3Kだと口では言っても、心の中では愛して止まない存在だと感じていると思います。自分にしてみれば、ツラい経験なんて、ただの話のネタですよ(笑)

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